2012年9月17日月曜日

OmegaT の機械翻訳には Microsoft Translator が追加される予定

出オチというか、タイトルですべて語っているので T/O 付けた方が良いくらいの感じですが、一応背景説明なぞしてみる。

OmegaT はいわゆる「翻訳メモリ」と呼ばれるカテゴリの、フリーの OSS です。

翻訳メモリは、単語が与える印象とは裏腹に、翻訳自体はいっさいしてくれない(ぶっちゃけ訳文管理のみ)ので、語学力ゼロのあっしとは何のかかわりもござんせん、という感じですが、ソフトの仕組みに興味があるのでインストールだけはしています(どんなユーザーだそれ)。

ただ、翻訳メモリと翻訳ソフトはちょっとクロスオーバーしている部分もあって、OmegaT にも翻訳支援機能として機械翻訳のオプションがついていたりしますよ。

3 つあるサービスのうち、Apertiumbelazar は日本語が対象に含まれていない(belazar なんか、ベラルーシ語からロシア語への一択)ので、翻訳言語のどちらかが日本語のケースでは、必然的に Google Translate を使うしかありません。たぶんプロの方は、機械翻訳自体を必要としていないか、あるいは他にも選択肢を持っているので、少なくとも機械翻訳が頼みの綱的状況にはないように思いますが、プロじゃない人や、商売じゃないのであんまり投資できない状況の人などにとっては、それなりに必要な機能ではないかと思います。

ところで、この Google Translate API が昨年末あたりに、v2 移行に伴って有料化されました。もちろん、現在の OmegaT がサポートしている Google Translate v2 も、利用するには課金設定済みの API キーが必要になるはずです(使ってないので詳しく知らんけど、たぶん)。

OmegaT の機械翻訳に関する変更は、まだ日本語版マニュアルに反映されていないようなので、必要であれば英語版マニュアルの方を参照してください。

ということで、Google Translate 貧乏人終了のお知らせに伴い、にわかにクローズアップされたのが、Microsoft Translator API。こちらはまだフリーで提供されています(ただし、200 万文字/月を超えると有料プラン)。

こちらの記事とか拝見すると、Java (OmegaT は Java 製) から呼ぶのも簡単そうなので、勉強がてらプラグインでも作ってみるか…などと血迷いそうになったのですが、よくよく調べてみるとすでに開発中でした。

SourceForge.net: OmegaT - multiplatform CAT tool: Detail: 2946379 - Add Bing translate

これ、いったんはほぼできていたものが、Microsoft Translator の認証形式が変更になった (Bing → Azure) ために作り直しでずれこんでいる模様ですけれど、流れ的には待っていれば機能追加されそうです。

ここでタイトルに戻りますけれど、そんなわけで OmegaT の機械翻訳には、そのうち Microsoft Translator も追加されそうですよ、というお話でした。

※ ただし、Microsoft Translator の商用利用については、よく知らないので、該当する方は各自要確認のこと。

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